また同時に消耗部品の交換作業をしながら組上げ調整をする事で、メーカーでのオーバーホール作業に出来るだけ
近い形での整備を心掛け、お客様に安心して中古機械をご購入頂けるように努めております。
またこうして機械を細部まで分解確認する事で、個々の機械の構造と状態を把握し、販売後に何かあった場合にも
当社にて出来る限りのサポートが出来るような体制を組んでおります。

ベッド、スライド状況の確認
ベッド上の可動部を全て降ろしまして、スライド面の確認を致しました。
通常、稼働時間が多い転造盤ですとベッドに凹みが出来るのですが、
こちらの機械はスライドに凹みも無く非常に綺麗な状態です。
ここまで確認して初めて状態の良い機械かどうかの判断が出来ます。

油圧配管、ホースの分解
油圧ポンプを本体から切り離し、油圧ホース、配管の状況を確認致します。
今回特に劣化は見当たりませんでしたが、悪いホースや配管がある場合には
交換致しております。

潤滑油槽の清掃と、ストレーナーの状況確認
転造盤は特に油槽にスラッジが溜まりやすい為、念入りに油槽の清掃を致します。
また同時に潤滑油汲み上げ用のストレーナーを取り外して清掃し、
あまり劣化が酷い場合には交換作業をします。
今回は油圧ポンプの音も正常でしたので、清掃した後に各部と組上げていきます。

主軸、メイン駆動部の確認
モーターが主軸を回転させるまでには様々な機構を経由致します。
転造盤の場合にはモータープーリーからベルトを介して駆動軸プーリーが稼動し、
ギヤボックス、スプライン軸、カップリングを挟んで、ウォーム、ウォームホイールを
経由してはじめて主軸が回転します。
今回の機械に関しては各部のバックラッシュも非常に少ない為、そのまま部品を
組上げていきますが、必要があれば消耗している部品を交換致します。